今月の餌食達と書いて生活費と読む

7月の餌食達

初体験

VANISHING POINT/PRIMAL SCREAM

ライマル・スクリームと聞いて僕は"ヘビメタ"を想像した。今まで聞いたことがなかった、というより避けていた分野(そういうイメージだったのだから)だった。何で買ってしまったのだろう。

は毎月ロッキン・オンという雑誌を購読している。初めて買ったのは高3の大学受験のときだった。その頃好きだったスティングが表紙だったからというのが購入理由である。試験会場までは列車で3時間半もかかるのだがロッキン・オンはそんな暇な時間を潰してくれた。というより読み切れなかった。スティングのインタビューだけでも結構な時間がかかった。結局全部読み切るのに2週間かかった。もちろん今でも買い続けている。

思うにあの時どんな本か知っていたら、おそらくレジまで持って行かなかっただろう。遠い記憶にあった"ロッキン・オン"という響きとスティングの表紙と発車時間まで余裕がないという、偶然な3条件から買ってしまったのだ。列車に乗り込み数ページ読んだ時のショックは大きかった。スティング以外で知っている名前はなかった。投稿記事らしいページではいきなり喧嘩をしていた。でもそれがのめり込んでしまうきっかけだったのかもしれない。その後"浪人"という職についてしまった僕は、ロッキン・オンで「聞け、買え」と紹介されたCDを買うようになっていた。

行してジャケ買いもしていたので、全てが当たりといえるものではなかったが、音楽的視野は恐るべき勢いでひろがった。いらない知識も増えたが素敵な出会いもたくさんあった。そんな未知の音「ロック」との出会いが楽しくてたまらなかった。

コード屋に行く1週間程前にロッキン・オンを読んでいた。その時の記憶が"プライマル・スクリーム"という文字列を脳の検索事項に記してしまったのだろう。今回は当たりだった。

EXIT