篠原ともえは生きている  date;970630

初の出会いはTVだった。まだ暑い頃だった思う。

日酔いで目覚める朝(?)はとてもツライのだが、起きなければ一日は始まらないのでとりあえず床を出た僕は、何気無しにTVのリモコンのスイッチを押した。

でにテレホンショッキングは終わっているらしく、その曜日の目玉企画がすでに始まっていた。司会が喋る。「今日のゲストは、うるさいんだなぁ、こいつがぁ、ヘヘヘ、篠原ともえさんです。」

へ、誰だ?」と思った瞬間、キャーと叫びながら向かって右の扉から派手な女の子が飛び出してきた。「タ〜モ〜リ〜さ〜ん」と歩みと一言がシンクロしながら動いている。しかも妙に顔が小さい。ワンポーズ・ワンフレーズ、ずーっと動いている。しかも、いきなりどつかれているではないか?!まだ喋っている。ああ、頭痛て。

っきり言って、これがコギャルの正体だと思った。大阪に住んではいるが、これぞトキオ版コギャルなんだと思った。東京って恐ろしい所だと思った。東京の女の子には一生縁が無いなと思った。そして便器に顔をうずめた。飲みすぎだな、これは。

ばらく経って(寒い季節)彼女の歌を聞いた。派手なループしたストリングフレーズがすごくかっこよかったが、すんごい早口な歌には驚いた。「うまい。」ただ昨今のレコーディング技術をもってすれば、音痴でもうまく聞かせることができる。と、必死に自分に言い聞かせながらいろいろとウンチクをたれていたのだが、その夕方タワーレコードにCDを買いに行っていた。プロデューサーの確信犯的な罠にはまった衝撃的な日である。

んやかんや言いながらも、今ではファンクラブの会員にまでなってしまった。しかしなかなか周りはそれを許してくれない。理由は「生理的にあわん」そうだ。彼女の強烈なメディア露出が限界を超えているそうだ。そうだろうか?

春、毎年恒例のOBとの花見の場、先輩と彼女について話し合うハメ?になってしまった。「お前、篠原のオ○コ舐めれるか?」なんて究極の質問だろうか。答えられなかった。そんな存在で考えたことはなかったし。しかしすごい詰問だった。ちょっと悔しかった。

女はまさに今をときめくアーティストであると思う。TVというメディアを通してでしか彼女に会う機会はないが、TVにおける彼女の力は絶大なのだ。これから先、同じキャラクター扱いで残って行けるかわからない、が今の彼女が全てだとも思えない。彼女が今までの出ては消えていった芸能人と違うところは「自分をプロデュースする力を持っている」ところであり、少なくとも彼女の周りはそれを知っているということであろう。強運だな。この環境が続く限り、彼女の才能は奪われることはないのだ。

月、僕は実家でTVを見ていた。すると親父が嬉しそうに言った。「この子また出てきたが。」ちょっと嬉しかった。

EXIT